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自動車整備士の国家資格は通信講座や通信教育で取得することはできるのかというご質問をユーザー様から頂くことがあります。
今回は、整備士資格の通信講座に関して解説していきます。
結論、自動車整備士の資格は通信講座や通信教育のみで取得することはできません。
整備士の資格を取得する為には、自動車整備士育成の専門学校や高校等を卒業していない場合は、受験資格として必ず実務経験が必要となってくるためです。
また、整備士資格を取得するためには受験資格(実務経験)を満たした上で「学科試験」と「実技試験」に合格する必要もあります。
以前には通信講座大手のユーキャンなどで「自動車整備士の通信講座」などもありましたが、これらの講座はあくまで整備士資格取得のための学科試験対策講座という位置づけでした。
無資格の方が最初に取得を目指す資格は「3級整備士」となります。
自動車整備系や機械工学系の学校以外を卒業した方が3級整備士を受験するためには1年以上の整備の実務経験が必要となります。
機械工学科等の大学・高校・専門学校などを卒業した場合には実務経験は6カ月以上に短縮される場合もあります。
整備士資格受験の必要要件(実務経験)を満たしていれば、独学で勉強をしても「学科試験」と「実技試験」受験することができ、合格すれば資格を取得することが出来ます。
独学で学ぶ事も可能ですが、資格取得を目指すのであれば各都道府県の自動車整備振興会で開催している技術教習所(二種養成施設)に通うことをお勧めします。
この技術教習所では3級整備士課程の場合は、90時間以上(実行110時間程度)で6ヶ月を越えない範囲で教習が設定されています。また、この教習を修了することで「実技試験が2年間免除」となります。
働きながら通えるように平日昼間以外にも平日夜間や日曜日開催のコースもあります。詳しくは各都道府県の自動車整備振興会に確認してみてください。
整備の実務経験は車屋さんであればどこで働いても実務経験とカウントされるわけではないので注意が必要です。
勤務先の企業(職場)が「認証工場」または「指定工場(民間車検場)」をいう認定を受けていない場合、実務経験として認められない場合もあります。
整備士資格を取得しようと思ったときに今までの勤務期間が【実務経験にカウントされない】という事が無いように、事前にしっかり確認をするようにしましょう。
最近は整備の専門学校卒業者が年々減っており、整備士不足が進んでいます。
整備人材を増やすため【資格取得の支援】に力を入れている企業も増えてきています。
これから資格取得を検討される方は、応募先の企業が資格取得の支援をしているかどうかも念頭に求人を探すのもよいかと思います。
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