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履歴書や面接の時の自己PRは採用の合否に大きな影響を与えるポイントです。あなたの自己PRはNGポイントに当てはまっていませんか?
採用担当者に良い印象や興味を持ってもらうためには、自分の良い点(強み)を自分で理解することも重要ですが、同時に「企業がどのような人を求めているのか知る事」も大事になります。
QAさんBさんどちらの自己PRが良いでしょうか?
Aさん
私は整備士のプロとして整備作業一筋で15年の経験があり、国産、輸入車を問わず一通りの整備を経験してまいりました。
また、初めて触れる自動車でもしっかりマニュアルを確認し、正確さと速さを追求して仕事を行ってきました。
Bさん
私は整備経験が5年で●●車の整備をメインとして、点検整備から分解整備まで一通りの業務を行ってきました。
仕事の上ではお客様に修理箇所などを分かりやすい言葉で説明することを心掛け、お客様から車に関する相談事もよく受けていました。
…整備の経験年数を見るとAさんの方がよさそう
しかし、応募先の企業ではBさんの方が評価が高かったのです
解説
企業が採用活動をする際には「整備経験が豊富な人を採用したい」「経験よりもコミュニケーション能力を優先して採用したい」など、「●●●●な人を採用したい」というイメージを持っている場合ががほとんどです。
例えば、企業側は
お客様とコミュニケーションを取りながら、提案が出来る整備士を採用したい
と考えていたとすると
おそらく、整備の経験・知識・技術としてはAさんの方があるかと思いますが、職人肌が強そうなイメージを与えてしまいます。
一方でBさんは整備経験がまだ浅いですが、お客様との関りを大切にしている人という印象を与えます。
今回の例として挙げた企業は
お客様とコミュニケーションを取りながら、提案が出来る整備士を採用したい
と考えているので、
知識・技術が豊富なAさんよりも、お客様との関りを大切にしているBさんに興味を持つ可能性が高くなります。
良い自己PRとは、
相手が求めていることに対して自分の経験をアピール出来ているということです。
この場合、Aさんは経験が豊富という事にプラスして、お客様とどのような関係を築いて仕事をしてきたのかを加えるとより良いPRとなるでしょう。
自己PRをするためには「企業のことを知る」必要があります。どのような人材が欲しいと考えているかのヒントは求人票などをよく読むと記載されていることが多々あります。
私は何事にも真面目に取り組んでいけます。
今までの経験を活かし、御社に貢献していけると思っております。
整備士として10年間勤め、国産メーカー全般の点検・整備を行ってきました。
整備業務の経験としてはタイヤ交換から各種オイル交換、電気・電子装置整備、燃料系統整備等の経験と、古い車を扱うことも多かったため、部品の調達や代替パーツでの対応などの臨機応変な対応も身につけました。
同僚や後輩からも、どのようなパーツが代用できるかなど、よく相談を受けます。
解説
仕事をする上で「真面目に取り組む」は当然のことでアピールするようなことではありません。
「今までの経験を活かし」という方も非常に多いですが、「経験」を具体的に伝えなければ相手には伝わりません。
整備士経験と言ってもタイヤ交換やオイル交換ばかりの方でも「整備経験」ですし、「分解整備や故障診断」なども「整備経験」です。
特に高度な整備業務の経験がある方は、しっかり経験した業務の内容をアピールするようにしましょう。
「具体的にどのような経験をし」その経験を「応募先のどのような業務に活かしていくのか」をはっきりさせることが大切です。
以前の職場では整備実績を買われチーフとして業務を行ってきました。また、社内の整備技術のコンテストでは常に上位入賞してきました。
前職では私の整備経験が評価され、新卒のトレーナーを任されておりました。整備の知識・技術に関しては周りの整備士に比べ秀でていると自負しています。
自動車技術は日々進歩しているため、自発的に専門書やマニュアルを取り寄せて読む事や、整備士の友人、同僚・先輩と情報交換の時間を設け、社内資格の取得など、知識・整備技術の向上に取り組んでいます。
その甲斐もあって、今の職場では新卒のトレーナーも任せていただき、整備の楽しさや自分の身につけてた技術をスタッフに伝えることも自分の役割だと思っています。
教える一方で、新卒のスタッフに教わることも多々あり自分自身の成長にもつながっています。
解説
他の人とは違う、「アピールできる実績」があるということは素晴らしいことです。ただし、ただの自慢話や上から目線の話にならない様に注意が必要です。
「どうして評価されたのか?」を振り返って考えて行くと、自分自身の努力はもちろんだと思いますが、自分が新人時代に教えてくれた先輩や周りのスタッフのサポートも理由の一つとしてあがってくると思います。
そのようなエピソードも付け加えることで「上から目線」にはなりにくい自己PRになると思います。
謙虚な姿勢を持ちつつ「どのような努力をした結果達成できたのか」や「その経験を応募先のどのような業務に活かしていけるのか」などを具体的に考えてみましょう。
どれだけ作業を早く行う事が出来るようになるか、日々意識して業務にあたっています。
様々な車種を長年整備して来た経験があるので、作業スピードには自信があります。
お客様の要望に合わせ、納期に間に合わせることが出来ように作業の効率化や自分の技術向上に関しては日々努力しています。
同時に、作業スピードだけにとらわれず、整備士の仕事は人の命を預かる仕事だとしっかり自覚し、整備箇所の複数回のチェック、チェックシートの活用を徹底して行い、ミスの無いように点検・整備をしています。
解説
作業が早く出来る事も大切ですが、整備士の仕事は早いだけではいけません。
自動車の修理は、人の命に関わってきてしまう責任重大な仕事です。
早さと同時に整備ミスは絶対にしないような注意力や慎重さも重要になります。
そのためにも、早いだけではなく根気よくチェックしながら作業することができているのかや、慎重に作業できるのかどうかもアピールすると良いでしょう。
早いだけをアピールしてしまうと、性格が短気でせっかちなのではないかと思われてしまいますので、整備には向かないと判断されがちです。
私は何事にも積極的に取り組み、物事に疑問を持ち自発的に調べる学ぶなどの努力が出来ます。
私はコミュニケーション力があり、誰とでもすぐに打ち解けることが出来ます。
採用担当者:「何か質問はありますか?」
応募者:「特にないです…」
採用担当者:「今までの経験をどのように活かせますか?」
応募者:「え~…あのぉ… 頑張ります。」
解説
「何事にも積極的に…」「自発的に調べる学ぶ…」などと自己PRし、実際に面接の際に採用担当者から「何か質問はありますか?」などと聞かれた際に「特にありません」などと答えてしまうと、PRの内容と実際に矛盾が発生してしまいます。
また、「コミュニケーション力がある」とPRし、実際に面接の際に相手の顔を見て話しが出来ない、しどろもどろになってしまうなどの場合にも採用担当者に不信感を与えてしまいます。
採用してもらいたいあまりに、自分をよく見せようとしすぎると、逆に悪いイメージを与えてしまうので注意しましょう。
上記で解説した「自己PRのNG例」は参考になりましたか?
「自己PRのNG例」にならないためには重要なポイントは2つです。
自己PRをするためにはまず相手(企業)がどのような人材が欲しいと思っているのかを知ることが大切です。
企業のことを知ることで、アピールするポイントが見えてくると同時に、志望動機も明確になってきます。
まずは、企業のことを知りましょう。
企業のことを知ると同時に自分のアピールすることが出来る経験も振り返らなければなりません。
しっかり自分の経験や性格などを振り返って、理解しましょう。
履歴書で合否を決め、面接で確認という観点で選考をしている会社も多いでしょう。
だからこそ、自己PRでNGな表現を減らし、ポジティブな表現を増やすことで採用へ繋がるケースが多々あります。
クラッチ求人では、以下の様に具体的なサンプルも用意しているので、参考にしてみてください。
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